長年飲食店を経営されているお客様。ご自宅は4階建で、1階部分は店舗用の倉庫にしていました。ご夫婦で生活をおくる中、年齢を重ね、住宅内の上下移動が負担になってきました。

このたび子世帯が同居することになり、倉庫部分を居室に作り替えてご夫婦の居住スペースに、2階から上の部分は子世帯の居住スペースに、リフォームして完全分離の二世帯住宅にすることになりました。

まずは、1階部分を施工してご夫婦に移り住んでいただきます。

大通りの歩道に面した北側が唯一の採光面となるため、窓の設置に工夫が必要でした。敷地ギリギリに建築しているので、目隠しを取り付けることもできません。リビングは、型ガラスの電動シャッター付の掃き出し窓を採用、内窓も設置しました。カーテンをしなくても外からの目線を遮りつつ採光でき、内窓で音も対策することができました。

また、寝室は玄関ポーチに面した外窓の他、玄関ホールの明かりを取り込めるように室内窓も設置しました。

次に水廻りですが、日当たりの悪い南西側に集約しました。浴室・洗面脱衣室・トイレは横並びにありますが、トイレの入り口は寝室から出入りする方向に設置しました。限られた空間のため、省スペースに焦点を置くなら洗面脱衣室から出入りできるようにするのですが、今回はご夫婦のこれからの生活を考え寝室からの動線を短くしました。